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いつ独立するのか?今でしょう

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寿司職人になって多くの人が一度は考える独立するという選択肢について私の考えを伝えたいと思います。

独立か?雇われか?

寿司職人としてのキャリアを積む中で、自分は補佐役が向いているとか、
独立して多くのストレスを抱えるより雇われでやっている方がより力を発揮できるから
など、という冷静な判断のもと独立しない選択肢を選ぶ人も多いです。

また独立したい人の中にもタイミングや家族との兼ね合い、健康面などいろいろな理由で独立を諦める人も多いので、結果的に大多数の人が自分の店を持つことなく寿司職人としてのキャリアを終えます。

意識するべき最優先事項とは?

ここからが本題です。

独立を真剣に考えている人に向けて書くのでそれ以外の人はここで読むのをやめてもらっても大丈夫です。

表題にも書いた。いつ独立するのか?
今でしょ!とはキャッチーなので林修先生の言葉をお借りしましたが、
実際には今すぐにということを言いたいのではなく,

あなたが可能な限り早く独立した方がいいです

ということです。

一番何を優先すべきか?

時間です。

時間をかけすぎると独立する確率は下がる

というのはみなさん理解してもらえると思います。

時間をかけすぎると、例えば

家族を持ったら、自分の願望が最優先ではなくなる

体調を崩す、怪我をする


先程も述べた、タイミングを逸すると言うのは年をとれば家族を持つ人も多く自分1人の人生ではなくなります。

そうなると自分の願望を最優先では考えられなくなるんですね。

また年をとれば、体調を崩したり、怪我などを理由に独立に踏み切れなかったりすることもあります。

完璧を待つな

その上で私からのアドバイスは

完璧になるのを待ってはいけない

ということです。

完璧になることに越したことは無いんですが、それよりも優先すべきは時間なんですね。

ドラクエの世界では可能な限りレベル上げして最高の武器を集めてラスボスに挑むことで、勝つ確率を上げるというのがセオリーでしょう。 (ちなみに私はあまりゲームをしたことが無いので詳しくはないです)

しかし、寿司職人の現実世界には制限時間があります。

周りにこういう人結構いませんか?

独立する前に寿司だけでは不安だから和食をかじって、
ワインを語りだして、フレンチやイタリアンにも手を出して結局独立できずにいるという人がいます。

バイタリティは素晴らしいですが、資格ばかり集めて結局何がしたいのか分からない人と同じですよね?

寿司だけか?寿司以外もか?

私が銀座での修行時代に親方に一度だけ相談したことがあります。
寿司以外にも他の料理も勉強したいと。

親方の答えは

寿司を極めろ

でした。

1つを極めれば他のものにも通じるものが得られると。

寿司屋で出すつまみの塩加減や火入れ加減を極めればフレンチに通じるものが得られると。

その当時、バガボンドを読んでいたのでよりその言葉が突き刺さりました。

漫画の中で武蔵が剣術を極めることで万物に通じる真髄を得て超人になったように自分も寿司に向き合うんだと。

私が修行を通して得た答え

「武器を増やすことよりも、自分の強みを最大限に生かして勝負する」

 多くの武器があることで可能性は広がりますが、勝負の時に取捨選択の最適解を得られず自分の強みが薄まってしまう。

自分の一本槍を丁寧に磨き上げることに集中する

そしてそれを活かせる舞台で戦うことで成功する確率を高めるという考え方です。

自分で選択できる強み

私たちは勝負するフィールドを自分で選べるということを忘れないでください。

また、話しを本筋に戻すと、苦手克服や不安解消に費やす時間よりも一日も早く独立した方がいいということです。

若さは武器です

少しシビアななことを言うと、30歳で独立するのと50歳で独立するのではその後の可能性が全然違うということです。

カーネルサンダースはレアケース??

カーネルサンダースのように65歳で成功し、その後8年で600店舗まで展開したという話しはよく美談として語られますが、これはかなりのレアケースです。

独立に伴うエネルギーというのはとてつもないです

どれだけ優れた料理人でも独立する時にはまた新しいことを学ばなければいけません。

雇われ時代とは違う苦労が絶えません。

これを乗り越えて事業を展開していったり新しいことにチャレンジしていくためにはかなりの気力が必要です。

若い方が圧倒的に有利です。

おれは1つの店をひっそりとやりたいだけなんだよ。放っておいてくれ

と言う人も多いかと思います。

しかし、成功すれば欲も出てきます。

もう一店舗だしたいな。。。

他の店と切磋琢磨する中で俺も二店舗目を持ちたいとかこんなことしてみたいと思うかもしれません。

それは素晴らしいことです。

しかしそうなった時に35歳か55歳では何か違う気がしませんか?

時間が無限にあって老いも死にもしない世界であるならば気の済むまでスキルアップしてもいいでしょう。 しかし、私たちの時間は限られています。

不安の中でいかに勝負していくか

不安の中で勝負していく気力が大事なんです。

みんな不安です。

私は独立する直前に詐欺にあっています

独立する直前に詐欺にあい、大金を失いました。

銀行の残金がほとんど無い中で数ヶ月後には第一子が産まれる。
コロナ禍。逆風が吹き荒れていましたが、不安に打ち勝ち必死になってやったからこその今があるんですね。

信じてついてきてくれた妻には感謝しています。

このブログがより多くの人が自分の夢を叶える後押しになってくれたら最高に嬉しいです。

最後に補足して、この記事を終わります。

1つ補足させてください。

私の店には70歳で働いてくれている日本人の方がいます。
毎週末、一緒にサッカーをして仕事中は20代のアメリカ人よりも元気に、
冗談を言いながら動き回っています。

アメリカには年齢はただの数字という言葉があります。

気力や健康はその人次第ということです。

年齢で差別する意図はありません。
若い人の背中を押したいと言う思いで年齢の話しをさせていただきました。 悪しからず。